ミズイボ(伝染性軟属腫)

ミズイボは正式には伝染性軟属腫と言います。原因はウイルスでこれが皮膚に付いて増殖することで発病します。
小児に多い疾患ですが、時に成人でも見られます。  
ミズイボが出来ると、痒みを生じたりしてアトピー性皮膚炎などの皮膚病が悪化したりトビヒになることがあります。
また原因がウイルスのため、他人に伝染することもあります(スイミングスクールでは治療しないと、プールには入れてもらえないことが多いようです)
以前は、「免疫力が上がると自然に治ってしまうので治療はせずに経過観察する」という考え方もありました。
しかし、前記のような問題があるため今では治療すべきとされています。
治療は一般的には特殊なピンセットで摘まみ取るのですが、軽い痛みを伴うため小さな子供には嫌われる処置です。
もともと恐怖心一杯で来院していることも手伝って処置中に泣き出すお子さんが珍しくありません。そこで当院では、麻酔剤のテープを貼って痛みを感じにくくしてから処置を行っております。この方法で痛みで泣くお子さんが少なくなりました。(ただし、麻酔剤にアレルギーのある場合にはテープは貼れません)
いずれにしても、ミズイボの数が少ないほうが楽にできますので、出来るだけ初期段階でご来院ください。