ED

EDは勃起不全のことで、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が続くことや繰り返すことと定義されています。日本での有病率は30%程度との報告があり、年齢が上がれば有病率も増加します。
EDの原因は数多くありますが、なかでも肥満や運動不足、喫煙、高血圧、糖尿病は努力や治療により改善が可能です。副作用としてEDを引き起こしてしまう薬もありますし、神経や腎臓の病気によってEDが起こることもあるので、それらが隠れていないかを慎重に探すことも重要です。最近1年間で血液検査をしていない方であれば、尿検査や血糖値の検査などはおすすめする場合があります。
日本では3つの薬が使用可能であり、当院でも扱っております。治療の鍵となるのは一酸化窒素で、一酸化窒素は陰茎の海綿体の血流を上げる作用があります。EDの治療薬は、一酸化窒素の働きを妨げる酵素を阻害します。それによって、一酸化窒素が働きやすくなり正常な勃起がもたらされまう。このように体の血流をコントロールすることから、心筋梗塞や脳梗塞を治療されたばかりの方にはED治療薬は使用できませんし、血管を広げる薬や不整脈の薬を使用している方はその薬の種類によってはED治療薬が使用できません。
具体的には、当院で扱うED治療薬はシルデナフィル,バルデナフィル(レビトラ),タダラフィル(シアリス)の3 種類です。それぞれの薬の効果を比較した試験はありませんので、強さは同じくらいということになっています。ただし、シルデナフィルは内服後30~60 分で効果を発揮、バルデナフィル(レビトラ)とタダラフィル(シアリス)は内服後30分から効果を発揮し、後者2剤の方が少し早く効果が出るという特徴があります。また、タダラフィル(シアリス)は効果の持続時間が36時間と長く、前者2剤は4時間と短いのも特徴です。これらの特徴を考えながらお薬を選んでおります。
副作用の多くは軽度で、頭痛やほてり、消化不良、鼻づまりなどがあります。欧米では視力や聴力に異常を来す報告があるため、それらの症状が出現した場合は内服を中止して、病院を受診するようにしてください。