前立腺肥大症
前立腺とは男性の尿道の奥(膀胱から出てすぐの部位)に尿道を囲むように存在するクルミほどの大きさの組織です。これが55歳を過ぎた頃から徐々に大きくなるのが前立腺肥大症です。
大きくなった前立腺が尿道を圧迫したり膀胱を持ち上げたりするため、排尿困難(排尿症状)や残尿感、頻尿(畜尿症状)等の症状に悩まされることになります。若いころに比べて尿が勢いよく出なくなったり、尿が近くなったりすることがあればこの病気を疑うことになります。
問診、触診、検尿、超音波検査、必要に応じて血液検査、レントゲン検査、内視鏡検査で(前立腺癌を含む)他の病気との鑑別もしながら診断を進めます。
重症の場合は手術や導尿(管を入れる処置)の必要な場合もありますが、多くの場合は薬を服用することで症状が改善されます。
現在当院で定期的に通院されている方の多くはこの前立腺肥大症です。
いくつかの薬がありますが、軽症ほど服用する薬の種類が少なく、弱いもので効果が出ますので症状が気になり出したら早めに医療機関を受診されることをお薦めいたします。